2009/12/01 火

東工大合格に向けて

東工大入試(前期)に向けての合格戦略について、その指針として簡単に述べたいと思います。
*科目配点は2010年度、ボーダー得点は2009年度を参考にしています。

<配点>
センターは5教科-7科目を270点に圧縮。2次の配点は英語・物理・化学(注:生物・地学は選択不可)が各150点。数学が250点。よって2次の合計は700点。トータル970点。

これらからわかるのは、2次の配点比率が高いこと。それから、センターと2次の合計として、理系科目の配点が670/970点=約69%を占めるということ。さすが、理系大学の雄、東工大らしい入試配点である。
注)2段階選抜用の配点はまた別途あり。

<科類別難易度>
年度によっても多少変動するが、2009年度のデータを参照すると、4類→5類→6類→1類→3類→2類→7類の順となる。尚、最上位4類と下位7類の差は2次換算30点程と思われる。

<センター試験>
センター試験判定のボーダーとしては、科類にもよるが、合格者平均81~83%(2009年度)。“8割以上”はとっておきたいところ。2次での逆転可能ラインが77%位か。

<合格最低点>
定説として600点/270+700点をクリアすればいいと言われるが、実際はそれよりもやや低いと思われる。仮にボーダーを580点/970点として、センターの得点率が82%の場合、2次試験では359/700点(=約51%)をとればいいことになる

<科目別指針>
センター試験を含め、数学の配点が圧倒的に多く、また2次試験での難易度を考えると、何よりもまして数学にしっかりと取り組むことが必須。その数学の特徴でもある、大問1題あたり60点~70点の配点に対し、どれだけ部分点が稼げるかが合否を分けるポイントにもなる。もちろん完答できる思考力と計算力を身につけて欲しいところ。

一方で化学は、短問形式で、かつ“奇問”が多いと言われているが、実際その出題形式とマニアック過ぎる問題の影響で得点に差がつきにくい。そうすると、典型的な合格パターンとしては、「数学と物理で確実に平均点以上をとる」ということになる。特に物理の過去問演習は怠らずにしっかりやっておくとよい。

ちなみに英語は、シンプルな長文読解と英作文(記述式中心)が主体で、語彙レベルも他の難関大に比べると高くないので、6-7割得点することも難しくないだろう。注意すべきは、微妙にマイナーチェンジしていく英作文。自由英作文を含めて要対策。

尚、科目別詳細の分析は↓に記載あり。
http://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%B7%A5%E5%A4%A7%E5%AF%BE%E7%AD%96#.E9.9B.A3.E6.98.93.E5.BA.A6_3

<まとめ>
東工大は、各科目試験時間も長く(数学150分,物理・化学120分,英語90分)、特に数学・物理は一題一題が重たい(東大理系と比較的似ている)。そう考えると、難しい問題でも、粘り強く取り組み、かつ論理的に説明できるようになるための練習が必要だろう。また、科目に優先順位をつけるとすれば、一般的には、数学>物理>化学=英語か。

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