大学受験コーチングノート

2009/11/07 土

東大現代文の解き方(その1)

東大入試国語の現代文については、どうやって勉強していいのか、どうやって解けばいいのか、といった悩みを持った受験生が多いと思います。ここでは少しですがアドバイスを(できるだけわかり易く)。

<設問を読み解く手がかりは傍線部にある。まずは傍線部に着目すること。>

これを当然のことのように思われるでしょうが、なかなか徹底できない受験生が多く、また「東大現代文は傍線部周辺の要約である」といったいい加減な説が一部の予備校や問題集を通じて流布していることも、受験生を混乱させている要因かと思われます。傍線部周辺の要約というのは或る種の結果論であって、設問で直接的に求められていることではありません。

いずれにしても東大現代文の設問は、「“傍線部”はどういうことか」か「“傍線部”と言えるのはなぜか」でほぼ占められています。単純に言うと、前者では“言い換え”あるいは“具体的な説明”を求められており、また後者の場合でも、“理由”を問われながら、実際は“言い換え・説明”とほぼ同じ要領で正解が導けるようにできています。

つまり、求められていることは概して“傍線部の言い換え・説明”であって、そのために、傍線部中に含まれているキーワードやレトリック(表現的工夫)、さらには指示語について、前後の文脈から丁寧に読み解き、それらを論理的な文章(解答)として組み立てる、という作業過程が、最も設問に忠実な解答作りだと言えます。

今回はここまでとさせていただきますが、これこそが東大入試現代文を克服する“ファーストステップ”そして“核”になるはずです。東大受験生のみなさん、まずはこのことを意識しながら、ぜひ過去問演習に取り組んでみてください。

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