大学受験コーチングノート

2010/03/04 木

国語力について(経験談)

私自身、受験生のときに国語が得意だったわけではなく、その勉強方法について特に考えていた印象もあまりなかったように思います。しかし、自分自身が成人過ぎて学問研究や学習指導に携わるうちに、国語の学習というものを客観的・体系的に捉えることができるようになりました。そして受験指導についても相応の成果を出せるようになっていますが、もう一歩踏み込んで考えると、より表面的ではない、長期的かつ本質的な国語力の養成を目指すべき側面も重要だと考えるようになりました。

受験期の指導の場合、ともすると解法のテクニックや知識の詰め込みに偏ってしまうこともあります。しかし、むしろ受験まで時間のある学年のうちに本格的に国語の能力を醸成しておくことが、将来的にも、受験トータルで考えた場合でも、とても有意義なことです。

再び私自身の経験談を書くと、中高一貫進学校に入学してからの特に中学3年間、受験とは一見直接関係ないような授業内容でしたが、いい意味で、その学校および先生方独特の指導(当時の歴史作家や後の大学教授の指導)を受けることができました。特に辞書を使うこと、文章を書くこと、そういった機会をたくさん設けていただいたことが、その後の国語力にとても寄与してくれていると感じます。さらに国語の授業の醍醐味として、様々な教養知識や人生を豊かにしてくれるような話をところどころに見出すことができたことも有り難い記憶として残っています。

極論を言うと、国語力とは、与えてもらうものではない、そんな気がします。自分で読んで、調べて、書いて、考えて、の繰り返しです。そのサイクルの中で、自ら学んでいくものだと思います。

その“お手伝い”として、今回「中高一貫国語講座」を開講することとなりました。内容の詳細はiDealのHPにて。

もちろん、当講座はいわゆる“読書講座”ではなく、大学入試を見据えた内容構成 の“現代文講座”です。扱う文章は大学入試の基礎から標準レベルのもので、文章の読み書きや教養知識にも重点を置くので、「入試現代文の準備講座+リテラシー講座」と考えていただいてもいいかもしれません。国語、特に現代文の得意・不得意に関わらず、国語や受験に対して志の高い皆さんに集まっていただければと思っています。

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