2022/11/15 火

早稲田過去問分析=法学部【英語】

法学部

配点:150点中60点 試験時間:90分

問題構成:大問7~8個(文法問題の数によって変動)

概要:英作文のみ記述式で、その他は全てマークシート法による選択式である。約1000語の長文が2題、文法・語彙問題が2,3題、英作文問題が2題の構成となっている。本文と選択肢を合計した英文の総量が多いことに加えて、80~100語程度の英作文があるため時間的な余裕は少ない。

Ⅰ,Ⅱ 長文読解。約1000語の長文が2題続き、2つ合わせた単語数は2000~2500語程度となる。英文のテーマとしては社会論が多いが、小説や随筆が出題されることもあり、主題は多岐にわたる。問題としては英文の内容理解を問うものが多く、選択式の内容説明問題や文章の主題を選ばせる問題、パラグラフごとの要約を選ばせる問題、8~9個の選択肢から当てはまらないものを4つ選ばせる問題と様々な出題形式で文章の理解を問われる。また、知識問題として、文中に出てくる語句の同意表現や発音・アクセントを問う問題も出題される。約1000語と比較的文章が長いため、論旨を見失わないように英文を読み続ける体力が必要である。また、内容理解を問う問題が多く出題されるためパラグラフごとの内容やその繋がりを把握しながら読むべきである。知識系の問題は基礎的なものが多いのでなるべく落とさないようにしたい。

Ⅲ~Ⅴ(Ⅵ)文法・語彙問題。短い文章中にある空所に適切な語句を入れる空所補充問題が2,3題、社会科学部や人間科学部で出題されているALL CORRECTを含んだ誤り指摘問題が1題出題される。2,3題ある空所補充問題では毎年、前置詞を補うものが一題出題されている。年によってはひとつの動詞の熟語を完成させる問題の場合もあり、例えば2021年度にはturnとの組み合わせが問われた。もう一題の空所補充問題が、提示されたグラフやデータを読み取った短い英文が出され、文中にある空所を補う形式だった年もあった。まず、グラフやデータ、文章の内容をしっかりと把握しなければならない。誤り指摘問題は社会科学部や人間科学部で出題されるものと同様、ALL CORRECTの選択肢があるためその分難易度が高くなっているが、簡単な文法の誤りを見抜けるようにしたい。前置詞を補う空所補充問題においては前置詞の基本的な意味やイメージを把握しておくことが重要であり、そのような知識を蓄えておくと、熟語を知らない時も推測がしやすくなるだろう。

Ⅵ~Ⅶ(Ⅶ~Ⅷ)英作文。語句整序問題が1題と英作文が1題の計2題。英作文で書かなければならない単語数は約80~100語。ここ数年、イラストから読み取れる意味を書かせるという形式で出題されている。ケアレスミスを減らすために、なるべく自分の熟知している表現で文字数を稼ぎたい。まずはイラストについて簡単な表現で説明し、その後に自分が読み取れる意味を書いてまとめるのが無難。英作文はなるべく短時間でミスの無いように書き終えたい。イラストや写真を読み取る問題は東京大学や一橋大学でも似たようなものが出題されている。

時間配分:長文読解(Ⅰ,Ⅱ)で一題約25分、合計50~55分、そして英作文(Ⅶ)に15~20分かける。そのため、文法・語彙問題(Ⅲ~Ⅴ)と語句整序(Ⅵ)を15~20分で終わらせなければならない。長文が難解なものであったり内容理解が浅くて何度も読み返さなければならなかったりすると、最後の英作文までかける時間が少なくなってしまうため、ひとつの問題に執着せずに一通り終わらせる意識で解くと良い。

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