大学受験コーチングノート

2022/11/12 土

早稲田過去問分析=商学部・社会科学部・人間科学部【英語】

商学部

配点:200点中80点 試験時間:90分

大問構成:大問5個

概要:マークシート法による選択式と記述式の併用で、ほぼ全ての大問で記述式の問題が1,2題含まれている。記述式で問われるのは、語句整序や英文和訳、和文英訳、指示内容の抜き出しである。英文の内容は幅広い分野が出される。語彙数は500~800語弱。

Ⅰ 会話文。日常的な場面での会話が多い。空所補充や下線部の意味を問う問題が選択式で出されるほか、語句整序が記述式で出題される。空所補充は会話表現や慣用表現をまとまった複数の選択肢から選ばせる問題である。語句整序はシンプルで短いものが多い。

Ⅱ~Ⅴ 長文読解。500~800弱語の文章問題が4つ続く。必ずしも経済系の文章だけではなく、医学論や記事、エッセーといった幅広い分野の文章が出題される。内容説明や内容真偽、語句や文章の意味を問う問題、整序問題といったように問題の形式は多岐に渡る。大きなミスをせずにそれぞれの問題を素早く解いていかなければならず、総合的な知識・読解力が必要となる。

時間配分:会話文を10~15分で終わらせ、長文読解にそれぞれ20分弱ずつ費やすのが良い。文章の内容で取り扱われる分野が豊富であるため、苦手な内容の文章が出題されることもあるかもしれないが、均等に時間を分配するほうが得点率も上がるだろう。

 

社会科学部

配点:130点中50点 試験時間:90分

大問構成:大問5個

概要:文法・語彙問題を問う大問が1個と長文読解の大問が4個の計5個の大問から構成されている。全てマークシート法による選択式である。

Ⅰ文法・語彙問題。誤り指摘の問題で、選択肢が4個にNO ERRORの選択肢を含む。NO ERRORの選択肢があるため難易度が高くなっている。平易な文法問題でしっかりと得点することが重要。

Ⅱ~Ⅴ    長文読解。約1000語の文章が4個続く。文章の内容としては社会系の分野が多いが、難単語も多く含まれるため生半可な読解力では全てを短時間で解き切ることは難しい。また、設問の英文選択肢も含むと膨大な量の英文を読む必要がある。文章が長いため、論旨を見失わずに読み続けなければならず、長文を読むための体力も必要である。問題の形式としては、語句の意味を問う問題、空所補充、内容説明である。内容説明の問題には6~10個程度の英文選択肢の中から2,3個を選ぶ問題もある。

時間配分:Ⅰに10分、Ⅱ~Ⅴに20分ずつかけるのが良い。極めて難解な文章が含まれていることもあるため、ひとつの問題に執着するよりも全体を解き切ることを優先させたほうが得策だと思われる。

 

人間科学部

配点:150点中50点 試験時間:90分

大問構成:大問3個

概要:200~300語程度の長文が8題ある大問が1つと、文法・語彙問題を問う大問が2つから構成されている。全てマークシート法による選択式である。小問の合計がちょうど50個であり、長文読解で計25題、文法・語彙問題で計25題となっている。

Ⅰ 長文読解。計25問。200~300語の長文が8個あり、それぞれ3~4題の内容説明問題が主に出題される。英文の内容としては、社会論や科学論、医学論といった分野のものが多い。All of the aboveや None of the above などのその他の選択肢を踏まえた選択肢も含まれることもあるのが特徴である。

Ⅱ 文法・語彙問題。計15問の空所補充問題。前置詞や副詞、接続詞が多く並ぶまとまった選択肢の中から短文内にある空所に当てはまるものを選ぶ。NO WORDも選択肢に含まれるため難易度が高くなっている。熟語の前置詞を補う問題も多く、知識が要求されるのみならず、前置詞自体の用法や意味、イメージを理解しているかどうかも重要となる。

Ⅲ 文法・語彙問題。計10問の誤り指摘問題。社会科学部で出題される誤り指摘問題と同様にNO ERRORが含まれるため難易度が高くなっている。平易な文法問題で着実に得点することが重要である。

時間配分:文法・語彙問題は一問あたり1分程度で解き進めていくことが求められる。そのため、長文読解に約60~65分、文法・語彙問題に約25~30分かけるのが良い。

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