早稲田過去問分析=文学部・文化構想学部【英語】
早稲田大学過去問分析=文学部・文化構想学部【英語】
配点:200点中75点 試験時間:90分
問題構成:大問5個
概要:マークシート法による選択式の問題が計38題と記述式の英作文が1題からなる。英文の内容としては、社会論や文化論が多く見受けられる。
1)語句補充。200~300語の長文が2つからなる。各長文で7題ずつあり、全14題。文章内の空白に当てはまる英単語を4つの選択肢の中から選ぶ。選択肢の英単語には、難単語が含まれるほか、類似した単語もある。特に文化構想学部では難単語が多い。例えば、文化構想学部2020年度の1.の選択肢は、(a)monochromatic (b)monocultural (c)monosyllabic (d)monotonousである。接頭辞や接尾辞から推測できると、単語自体の意味を知らなくても解ける場合もある。
2)長文読解。(A)、(B)、(C)の長文3つからなり、(A)は約200語で2題、(B)は約300語で3題、(C)は約500~600語で5題という構成である。文章の内容を理解しているかを問う問題が中心で、英文の選択肢4つから1つを選ぶ。文章のタイトルを答えさせる問題や筆者の結論から読み取れることを問う問題があり、小手先の読解ではなく、しっかりと筆者の主張を捉える必要がある。
3)文章補充。約600~800語の長文に7個の空白があり、それぞれに適合する英文を8つの選択肢の中から選ぶ。空白の数に対して余分な選択肢がひとつある。ひとつでも間違えると別のところでも誤った選択肢を入れることになるため、空白前後の文章とのつながりや文章全体の流れを掴むことが重要となる。
4) 会話文。会話文の中にある7つの空所に入る語句をそれぞれ4つの選択肢から選ぶ。会話表現や慣用表現を問われる問題が多い。表現を知らなくても推測できる場合もある。
5)英作文。短めの英文を要約する。書き出しの文章が提示されており、それに続く文章を自身の言葉で(in your own words)完成させる。文字数は4~10語。筆者の主張を読み取り、簡単な表現で自らまとめなければならない。
時間配分:大問Ⅱ,Ⅲが他の受験生と最も差がつく部分であり、確実に点数を取るために最も時間をかけるべきだろう。よって、大問Ⅱ,Ⅲに約50~60分費やし、Ⅰ,Ⅳ,Ⅴを約30~40分ほどで終わらせるのが良いと思われる。目安として大問Ⅰに15分、Ⅱ(A)に5分、(B)に10分、(C)に15分で計30分、Ⅲに25分、Ⅳに5分、Ⅴに15分といった配分で解くのが良い。