2015/03/26 木

なぜ勉強するのか。(続き)

前回の記事(「なぜ勉強するのか。」)の続きです。

勉強は義務でもあり権利でもあります。勉強をすることを許された時間や環境の中で、いかにその権利を行使できるか。勉強に没頭できる状況はとても贅沢な時間です。

アーベルやガロアのような近世ヨーロッパの天才たちが数学を知的なお洒落としてとらえていたように、また古代日本の和歌や物語が平安貴族のロビー言語として発展していったように、個人の知的好奇心や向上心は、科学や文化の発展に寄与してきました。

また、我々が学んできた国語・数学・理科・社会などの科目自体、すべてが実生活の中で役立つとは限らないにもかかわらず、現代において学ぶ時間を保証されていること自体が贅沢なことであり、その一人ひとりの学びの上に、教養や総体としての文化が築かれていくと考えると、“勉強=文化”そのものと感じるわけです。

なぜ勉強するのか。

それは

文化的豊かさのために個人に与えられた贅沢なる権利の行使

だとも言えるのだろうと思います。

勉強よ、楽しくあれ。

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