2015/03/19 木

なぜ勉強するのか。

なぜ勉強するのか。

「何をどうやって勉強するのか」ということについてセミナーで話をしたり、コーチング指導をすることが最近の私の日常であり、それによって生徒たちの学習効率の向上が期待できる一方、「なぜ勉強するのか」という視点が私を含めて少し疎かになってしまっているように感じます。

そもそも、勉強することは当たり前なのか?

広い意味の学習は一生続きますが、いわゆる教科書や本を広げて特定の内容について勉強するというのは学校や何かの受験という機会の中で得られるものです。つまり、勉強することは当たり前ではありません(特に義務教育を過ぎた高校生以上では)。

自分がなぜ勉強をしているのか?

受験まであと一年、という場合は、もちろん志望校合格のために受験をしています。一方で、受験以外の目的が付随している場合もあります。職業につくためや教養を得るため、知的欲求を満たすため。あるいは、周りみんなが勉強しているから、親がうるさいから、等々。

実は、高学歴な人ほど、勉強する意味を客観的に捉えられているというデータがあります。もともと知的レベルが高いからということもありますが、その事実が逆に相乗効果を生み出しているという推測もできます。また社会人にアンケートをとると、総合職に就いている人ほど「若い時に勉強しておいてよかった」と思う人が多いというデータがあります。ただ、それはそうなってから実感することであって、それを若いうちに先験的に悟ることは簡単でないかもしれません。

先日のセミナーの冒頭で話をしたことですが、学力向上とは(1)学習効率・パフォーマンスの向上と、もう一つ(2)大切なことに気づき、そこからいかに学びとれるか、と考えます。「何をどうやって勉強するのか」は前者(1)に寄与し、「なぜ勉強するのか」はどちらかというと(2)に関連することだと思います。そして、学力向上の根本にあるのは学習目的や動機の自覚です。そのためにも、中高生時分にこのことについて少し考えてみてもよいのではないでしょうか。取りかかりとして、周りの大人や先輩などに話を聞いてみるのもよいと思います。

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