2010/09/17 金

考えるための学習法(数学)

私自身の体験談。数学の受験勉強は、A「解法定着ための学習」B「考える力を養成するための学習」にわけて考えました。
チャート式を使って典型問題の確認や標準レベルの演習を行う(A)一方で、あえてまったく別教材で週に1・2日程、じっくり考えるため演習時間を設けました(B)。
具体的にはZ会東大コース(通信)などの問題を一題につき最低20-30分間、参考書などを見ずにひたすら頭と手を動かし、試行錯誤しながら解くという作業です。仮に解法が思いつかなくても、一定の時間は考えることを止めないようにしました。そうすることで、少なくとも発想の転換能力や思考の粘りがついていったと感じます。もちろん、他に学校や予備校の演習課題はありましたが、この2本柱でなんとか東大合格者並みの学力はキープできました。

じっくりと考える時間はやはり大切です。時間を区切って、その時間はひたすら問題を考える、というような学習方法もありだと思います。そして、おそらく数学がそれに最も適した科目です。

===ここからは数学に限らず学習全般の話===

補足ですが、考える癖をつけるためには“リーズニング”(=理由・根拠の確認)を習慣化することが効果的です。「何でそうなるのか」「なぜそれを選んだのか」を普段から確認するとよいでしょう。

さらに補足。記述式の問題演習は、選択式の演習よりも思考力が働く場合が多いものです。というのも記述自体が他人に内容を説明する過程そのものだから。ということは、誰かに習得した内容を説明する(口頭でも可)、という復習の仕方も思考力向上に寄与してくれるということですね。

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