大学受験コーチングノート

2010/06/11 金

私大文系志望 夏の学習プラン

まだ6月ではありますが、早慶上智MARCHなどひっくるめて私大文系志望者の夏期学習プランについて、その指針を書いておきます。

<英語>
もちろん今の学力や消化状況によって異なりますが、まず(A)マーク模試やセンター過去問で7割以下の場合、まずはそれを超えることを目標にすべきでしょう。そのためには、①センターレベルの単語をある程度押さえる、②標準的な文法・構文+語法をおさらいする、③標準的なイディオムを押さえる、以上が最低限のノルマだと思います。それらと併せて、引き続き④長文読解練習を続けましょう。長文読解の設問形式は、センター型、つまり内容一致問題を優先的に行います。

(B)センターレベルがある程度大丈夫な場合(目安センター過去問8割・偏差値60以上)は、私大過去問を含め、⑤出題形式別対策に少し時間を割いてもいい時期。空欄補充や語彙問題、英作文など志望大学の出題形式を意識しながら問題演習をするとよいでしょう。ただせっかくのまとまった時間ですから、不安な分野があれば、そこを集中的に勉強することをお勧めします。例えば、語法やイディオムの問題集を夏中に一冊仕上げるのも効果的でし、英作文も然りです。

<歴史>
これも学習進度によって異なりますが、予備校の話で言うと、夏期講習では日本史・世界史ともにテーマ別講座が複数開講されます。たとえば近現代史や文化史ですが、そのような講座をこの夏にとっておいて、ある程度学習の道筋をつけておくことを考えるべきです。冬期講習でも同じような講座があるかもしれませんが、できれば夏期講習で受講しておいて、冬期・直前講習では志望校対策に時間を充てられるように。また自習として、通史一通りを復習することは言うまでもありません。復習の仕方としては、既存の書込みノートやプリントで定着の確認、あるいは問題演習を通じて確認してもいいでしょう。自信がある人は「用語集」をチェックしていくやり方でもいいかもしれません。それから、もし未習の範囲があれば、先取りとして教科書や参考書でざっと目を通しておいた方がいいと思います。ちなみに過去問演習はまだ焦ってやらなくても可。

<古文・漢文>
文法や単語に自信がない場合はその復習から。ある程度済んでいる場合は、読解問題演習を。ただ、古文や漢文については、「古文常識」や「和歌修辞」「漢詩」「文学史」など普段あまり勉強されないような分野もあります。これらについては、専用の教材や予備校の講座を利用して、一通り確認しておくと後で楽になるでしょう。

<模試の予定>
特に夏の後半8月は志望校別模試が始まる時期。私大の場合、代ゼミの早大プレ・慶大プレがあります。そこを一つの目標に設定しておくと、逆算で学習プランも立てやすくなります。あと、私大専願予定者でもマーク模試は受けておくことをお勧めします。夏の学習成果は模試できちんと測っておいてください。

<全体として>
一般的な科目の優先順位としては、まず英語と歴史。この二つに時間を割くこと。特に歴史には時間を割くべきです。また英語の場合は、時間というより学習内容をどう設定するかだと思います。私大文系であれば秋口の模試でそろそろ英語の結果を出しておきたいところでもあります。また現代文や小論文について、まだ本格的な勉強に取り掛かっていない人や苦手意識がある場合は、この夏に多少の対策をしておくべきです。いずれにしても、全体・全教科のバランスを考えて、自分に足りないところを埋めてしまう、それくらいの意気込みと計画性でこの夏をぜひ乗り切ってください。

*数学等一部の教科については省略

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