2014/04/08 火
浪人生活 成功の鍵
浪人生活を成功させるためのポイント。
1、 規則正しい生活とモチベーションの維持
2、 年間を通しての学習計画
3、 継続的な模擬試験と実戦感覚の醸成
大きくいうとこの3つだと思います。今回は学習計画面と生活面とその両方からさらに述べていきます。
<計画は自己分析から>
まずは、現役の際に、何が足りなかったのか、どれくらい足りなかったのか、何がよくなかったのか、というようなことをしっかりと分析することが必要です。現役時の模試の結果を確認することはもちろん、センター試験や大学によっては前年度試験の“得点開示”も4月になされます。そのあたりの数値を見定めることも自己分析の手がかりとなるでしょう。予想点数と実際の点数が意外と異なる場合は、ミスが多いことを示していたりもします。
<一からやり直すか否か>
通常、現役受験の際に一通りの勉強は終わっているはずなので、各科目とも一からあらためてやり直すべきかどうか、ここで迷うケースは少なくないと思います。自分の学力や出来次第ですが、少しでも不安があれば、少し遡って、やや基礎的なレベルから一通りを学習する方が無難です。
<実戦練習の意義>
かといって、春から夏にかけて、ただ基礎知識を確認していくだけでは“実戦感覚”が衰えていくばかり。5月には各種模擬試験も始まるので、それらのタイミングを途中目標として設定するならば、定期的な実戦練習をあらかじめ計画に取り入れておきたいところ。たとえば、マーク模試に向けて、センター試験の過去問演習を週末にやるなど。実際、予備校ではそこまで指導・指示してくれないので各自工夫をしましょう。
<年間計画の指標>
浪人生は現役生に比べてあとがないですから、現役時のようなギリギリ間に合うかどうかのような計画では心もとありません。できるだけ早い段階で自分の学習成果や合格の見込みを少しでも感じておきたいというのが本音です。すなわち、模擬試験のどこかのタイミング(たとえば秋の模試)を“結果を出す時期”として設定しながら学習計画を立てた方が望ましいわけです。 また計画だけではなく、学習方法についても再検討の余地あり(かなり大事です)。
<大手予備校に通う場合>
大手予備校の本科に在籍する場合、「予備校のテキストさえやっておけば大丈夫!」という謳い文句を必ず聞きますが、これは状況によりますし、まったくそれだけで大丈夫ということはないと思います。たとえば英単語の暗記など自分でやるべきことが最低限あるはずです。ただし、せっかく予備校に行くのであればその授業を無駄にしないように、ぜひ“授業の復習”を肝に銘じて通うべきです。もちろん“模試の復習”も必須です。ちなみに、他予備校の模試も“他流試合”として多少は受けるべきです。
<モチベーション・心構えについて>
浪人生活の約10カ月の間、受験に向けての(あるいは勉強への)モチベーションを維持することが難しい場合もあります。確かに春から“全力”で勉強しても冬まで持たない、ということも理解できます。だからこそ規則正しい“自分なりのペース”を早い段階でつくることが大切です。ペースさえできてしまえば、余計なことで悩んだり不安になることも少なくなります。予備校や塾のカリキュラムでもいいですし、自分の学習計画に沿ったペースでも構いません。そのペースに従って“淡々”と勉強を続けることこそが、浪人生活ではとても重要だと感じます。
また大きなモチベーションは志望校合格や大学入学にあるわけですから、あとはそれにまつわる小さなモチベーションを自分なりに探して、この長丁場を乗り切って欲しいと思います。
結局のところ、浪人の成功のカギは学習面やスケジュールの管理、モチベーションなどを含めた“自己管理”となるので、自己管理をしやすい方法やその手段・拠り所を早めに確認しておくことをおすすめします。
補足
今年の浪人生は新課程入試の導入など例年よりも不安要素があるかもしれません。しかし、移行措置など対応がとられているため、あまり気にする必要もありません。むしろ、今年で終わらせることに執着してぜひ合格を勝ち取って欲しいと思います。
厳しい時間を経験してきた後の成功ほど喜びは大きいですし、人としてもより大きく成長しているはずです。そう胸に秘めながら日々の取り組みを積み重ねてください。
大学受験コーチングノートの最新記事