大学受験コーチングノート

2009/06/21 日

東大に受かる条件 その2 ―傾向と対策?―

前回に引き続き、「東大に受かる条件」の“その2”。

科目別の傾向をここでは詳しく述べませんが、東大の入試全体の傾向(という言うよりも方針)として、記述・論述が大半を占める設問回答形式です。だから、対策として記述答案練習が必要ですし、その結果か、よく言われることとして、「東大に受かる人は“国語力”や“説明能力”に長ける」、とされます。

それでは、もう少し話を掘り下げてみたいと思います。“合否”を分けるポイントとその対策について。

1.部分点をいかに稼ぐか
そもそも「なぜ記述・論述?」ということを考えてみます。それは出題者・採点者側が、途中経過を評価対象としているからです。だったら解答者が、その点を“有効利用”“アピール”しない手はありません。たとえば、東大数学は1題あたりの点数が高い(各20点/文系80点・理系120点中)ので差がつき易くなっていますが、完答ではなくても10数点得点することも可能です。その差は合計点から考えても合否結果に相当影響してきますし、極論を言えば、完答がまったくなくても合格ラインを超えることも可能です。

まあ、部分点の稼ぎ方は科目によりますし、もっと言えば、科目毎に答案用紙をいかに使うかにも関係してきます。ちなみに採点結果には、答案の“印象”も含まれてきます(特に国語)ので、答案の“見せ方”についても工夫・努力する価値があるでしょう。*“見せ方”については別の機会に。

2,何を問われているかを察すること
東大の問題は、設問が曖昧で抽象的。人によっては“問題批判”をしたくなってしまう程かもしれません。ですが、それも“傾向”なので、対応・準備の必要があります(特に国語・理科・社会あたり)。
実際に困る状況というのは、一つの設問から複数の解答が想定される場合です。特に選択式ではありませんし、語句指定がない問題であればなおさら、何を答えていいか迷う場合が少なくありません。ここで“違う方”をミスチョイスしてしまうとかなりのロス。

具体的な対処法は科目や個別の事例によっても異なるので詳しくは述べませんが、ひと言で表すならば、「出題者が何を求めているかを推測する」ということ、そして「過去問の傾向を踏まえておく」ということだと思います。洞察力や経験がある程度必要だということです。

余談ですが、たまに小中学生の授業なんかで“自分で問題をつくってみよう!!”という機会がありますが、このようなスタンスも大切かもしれませんね。

では、今回はこの辺りで。

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