早稲田過去問分析=政経学部【英語(総合問題)】
政治経済学部 総合問題(2021・2022年度)
配点:200点中100点(英語部分であるⅡ,Ⅲに限定すると55/100点) 試験時間:120分
問題構成:大問3題
概要:Ⅰが日本語の読解問題(配点45点)、Ⅱが英語の読解問題(配点40点)、そしてⅢが英作文(配点15点)の合計3題で構成されている。形式はマークシートによる選択式と記述式の併用である。日英問わず、グラフが提示されることが特徴と言える。
Ⅰは省略
Ⅱ 英語の長文読解。約1,300~2,000語の長文が1題出題。問題数は合計6~7問で、1問だけ記述式、その他はマーク式選択問題。設問としてはこの2年間で出題傾向が異なるが、2021年度の長文テーマは『種差別と環境に関する倫理的な考察』。この長文中の空所に当てはまる語句や文章を選ぶもの、筆者が最も同意しないであろう内容を選ぶものが出題された。初年度ということもあり、選択式問題の出題形式は従来の政経学部入試問題と似ていた。2022年度の長文テーマは『ギリシャにおける経済統計の改ざん問題について』で、グラフの選択問題や数学的思考力を要する問題も含まれた。また200字の記述問題が出題されているが、長文および資料から読み取って見解を述べさせるタイプのもので論述的な素養が必要となる。
Ⅲ 英作文。主題が与えられ、それに対する賛否を二つ以上の理由を挙げながら述べる。120語程度でひとつのパラグラフにまとめる必要がある。これは従来の政経学部入試のⅤと同様の出題形式である。比較的長めの文章を書く必要があり、自ずとケアレスミスが増えるので注意したい。
時間配分:Ⅲ(英作文)に20~25分、Ⅰ(日本語の読解問題)に50分かかるとすると、Ⅱにかけられる時間は約45~50分である。文章量の多さを踏まえると必ずしも時間的余裕があるとは言えない。読み進めていく中で筆者の主張を見失わないように、一度で読み通すことのできる読解力が必要だろう。