大学受験コーチングノート

2020/12/05 土

数学 共通テスト直前アドバイス

数学 共通テスト直前アドバイス

<分析>
数ⅠA
まず試験時間が70分と長くなりました。大問全5題で大問3~5から2題選択という構成は変わりませんが、問題文の長さや分量がだいぶ増えるため、時間的な余裕はあまりないように思います。センター試験と同様に小問ごとに誘導があるため、まずは大問ごとの最初のアプローチ、すなわち初手を早く思いつけるかどうかが時間短縮の鍵となりそうです。また大問の構成と配点もセンター試験から変わりそうです。
参考)2018年度実施試行調査 数ⅠA
問題番号 配点 分野
第1問 (1) 8 数と式(集合と命題)
(2) 6 二次関数
(3) 5 図形と計量
(4) 6 図形と計量
第2問 (1) 16 図形と計量、二次関数
(2) 19 データと分析
第3問 20 場合の数と確率
第4問 20 整数の性質
第5問 20 図形の性質

上記試行調査と2020年度本試を比べると、実質的に「図形と計量」「データと分析」の配点がやや高くなっています。

出題傾向については、初年度ということもあり試行調査を踏襲する可能性が高いように思われます。「2次関数」はコンピューターのグラフ表示ソフトを使ったもの、「図形と計量」は建築や測量に関連付けたもの、そして証明問題、「数と式」は「集合と命題」中心など。これらの傾向も踏まえて準備をしておきましょう。

 

数ⅡB

試験時間は60分のままで変更なし。大問全5題で大問3~5から2題選択という構成も変わりません。問題文の長さや分量も数1Aほどではないにしてもやや増えることが予想されます。

参考)2018年度実施試行調査 数ⅡB

問題番号 配点 分野
第1問 (1) 6 三角関数
(2) 11 微分・積分
(3) 13 指数・対数関数
第2問 (1) 19 図形と方程式
(2) 11 図形と方程式
第3問 20 確率分布と統計的な推測
第4問 20 数列
第5問 20 ベクトル

上記試行調査と2020年度本試を比べると、「図形と方程式」の配点が高くなっています(2020年度本試はそもそも出題なし)。尚、2017年度の試行調査では、第2問が従来通り「微分・積分」で、「図形と方程式」は第1問(1)に出題され、同じく(2)が「指数・対数関数」、(3)が「三角関数」、(4)が「相加相乗平均(式と証明)」でした。その他、第3問「数列」、第4問「ベクトル」、第5問「確率分布」となっています。

出題傾向としては、日常生活や社会現象と絡めやすい「数列」が難化しそうです。

 

<対策>

数ⅠA・数ⅡB共通

まずはセンター試験の過去問である程度基礎固めや計算スピード練習(タイムトレーニング)をした上で、徐々に新傾向の問題演習を実践対策問題集や予想問題・模試問題などで行っていくとよいでしょう。誘導型の出題形式という点ではセンター試験と同じなので、センター試験を積極的に活用してください。また新傾向については出題の仕方について自分で予想することも対策になるかもしれません。*各種公式(例:積分の1/6公式)の確認も忘れずに。

 

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