大学受験コーチングノート

2022/02/08 火

大学入学共通テスト2022本試平均点

大学入学共通テスト2022本試(令和4年度)の平均点が大学入試センターから発表されました。

科目 2022年度平均点 前年比(小数点以下四捨五入) 2021年度平均点
国語 110.26 -7 117.51
数ⅠA 37.96 ―20 57.68
数ⅡB 43.06 -17 59.93
英語リーディング 61.80 ―3 58.80
英語リスニング 59.45 +3 56.16
世界史B 65.83 +2 63.49
日本史B 52.81 -11 64.26
地理B 59.99 60.06
 倫理 63.29 -8 71.96
 政治経済 56.77 57.03
 倫理・政経 69.73 69.26
 物理基礎 30.40 -7 37.55
 化学基礎 27.73 +3 24.65
 生物基礎 23.90 -5 29.17
 地学基礎 35.47 +2 33.52
 物理 60.72 -2 62.36
 化学 47.63 -10 57.59
 生物 48.81 -23 72.64
 地学 52.72 -6 46.65

*上記5割を切った科目を赤字表記

全体的に難易度が上がりましたが、特に数ⅠAと数ⅡB、日本史B、化学や生物などの平均点が下がりました。

ちなみに標準偏差が大きい(分布幅が広い)科目は、英語リーディング、世界史B、化学、地学でした。地学は選択者が少ないので仕方ないですが、英語や世界史、化学は得点差がつきやすい科目と言えます。*理科基礎も全体的に標準偏差は大きいです。

もともと共通テストは平均点5割程度を目安に作成すると言われていました(センター試験が6割程度)。それから見ると、もちろん数学の平均点が低すぎるため、来年度はもう少し易化すると思われます。生物は昨年度の反動で難化の意図が働いたと思いますが、化学を含めて、来年度はもう少し易しくなるのでしょうか。英語と国語はだいたいこのくらいの難易度で続きそうな気がします。

また国公立7科目の合計でも文系・理系ともに57~58%の得点率でそれぞれ50点前後低下していますが、河合塾の分析結果を見ると、得点率8割以上の高得点層が文系型で前年比34%、理系型で前年比38%と大きく減少し、6~8割の得点層も減少ということです。分布の山を見ると、特に理系では合計点で100点程度右側にずれている(下降している)感じです。実際に国公立大学のボーダーラインが10%程度下がっているところも少なくないので、それを裏付けているかたちです。

共通テストは知識偏重型から脱却し、思考力・判断力・表現力を測るという狙いのもと出題形式や傾向も徐々に変更されてきていますが、今後はその意義や役割について、あらためて議論を呼びそうです。

 

 

 

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