2010/08/23 月

古文の学習手順

古文はもともと得意な人とそうでない人にわかれ易い科目かなと思います。もともと得意な人は、ふつうに読解演習をしていれば、ほぼそれで受験勉強は事足ります。逆にそうでない人のために古文の学習手順ついて記しておきます。

1、まずは文法
古文の文法は、英語と異なり、覚えるべきことは多くありません。助動詞、助詞、敬語を中心にある程度押さえておけばOK。だから短期間で一気に文法を押さえる(or復習する)、というのがセオリーです。

教材は、教科書より受験参考書の類(たぐい)の方がまとまっている分お勧めですが、学校や塾の先生がより簡潔にまとめてくれているのであれば、それでも十分事足りると思います。というのも古文法の場合、“最低限これさえ知っていれば”という学習法が実践できうるから。助動詞の活用だってすべてを覚える必要はないと思います。

2、読解&識別&古語
文法が終われば読解に進みます。ただ習った文法が読解の中で使えなければ意味がありません。ですから本格的な読解に入る前、あるいは同時に、短文での品詞分解&識別演習が効果的です。

読解については、いきなりセンターレベルの問題集をやってもいいですが、センター古文は案外文章が易しくありません。もっと基礎的な問題集を探してみるのもいいでしょう。

また古語(古文単語)は、専用の単語集を一冊買っておきます。単語集に収録されている語数は200台から600前後と幅がありますが、まずこれはどこまでを単語として扱っているかの違いでもあり一概には言えません。ただ難関大文系を志望する人や、そもそも日本語ボキャブラリーに自信がない人、読解演習をする時間がない人、これら以外は、200台のもので十分だと思います。タイプとしては、字義(由来の漢字)から覚えるタイプ(土屋222・マドンナ230)、語呂で覚えるタイプ(ゴロ513)、例文で覚えるタイプ(読み解き古文単語)などがあるので、自分にあったものを選べばよいでしょう。

最後に、受験に向けて学習する時期について。古文はできるだけ早い時期に基礎(文法・識別等)を終わらせておくべきです。文系であればもちろん、理系(国公立志望)でも高3の2学期頃に慌てて古文の文法等をやっている場合ではありません。他教科の勉強、それから古文は“慣れ”が重要だということからも早期の学習をお勧めします。だから苦手な人こそ、古文を後回しにしないように。

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