2010/08/05 木

中・高・大 それぞれの受験の違い

中学・高校・大学それぞれの受験ではだいぶ特徴が異なるので、簡単にポイントを紹介します。

●中学受験
だいたいの場合が小4前後から“中学受験塾”に通います。2~4年間をかけて既定のカリキュラムをこなしていくと同時に、通塾の場合、指導講師の言われた通りに全教科を勉強するのが普通だと思います。
また、学校の授業内容と受験勉強の関係性が比較的低いと思われます。
尚、仮に受験に失敗した場合、公立中学への進学が保証されています。

●高校受験
受験勉強に費やす期間はまちまちです。遅い場合は中3の夏頃から塾に通いますが、むしろそういう人が多いのも事実。これは試験範囲があまり広くないというか、難関高を除けば比較的学習に時間がかからないということも影響しているでしょう。

それから高校受験の場合、一部を除いて内申点が重視されることも特徴です。尚、高校受験がたいへんな面として、高校浪人を回避しなくてはならなかったり、併願数があまり多く選べないことから、受験校選びの際に“チャレンジ志向”になりにくい傾向もあります。

●大学受験
これにあてる期間は、さらに人によって様々です。中高一貫かそうでないかでも異なります。ただ本格的な受験勉強というと高2~高3春からというのが一般的で、高校受験に比べると勉強に要する時間は長くなります(ここではとりあえず平均1~2年としておきます)。これは教科の内容量の多さや高度さに裏付けられたものです。

さらに大学受験では、“学区”や“地域性”というものがほぼ存在しない、つまり全国レベルでの競争だということ。学校の成績よりも模試などの結果が重視されます。ちなみに“浪人”という立場がある程度許容されている分、併願の自由度があり、チャレンジ志向も含めて選択の幅が大きくなる傾向があります。

大学受験についてもう少し書いておくと、他と異なるのは、ある程度自分自身で勉強をしなくてはならない、ということ。学習の組み立てや理解・定着の確認、志望校の出題分析などを含めて、自らを管理する能力が必要とされます。年齢的には当然の面もありますが、中学受験や高校受験の個人的な経験則も活かされてくるものです。あわせて大学学部の種類、入試方式、また学習参考書の種類も他の受験よりも豊富ですから、ここでも“選ぶこと”自体、一苦労かもしれません。

大学受験は、以上の面で中学受験・高校受験と異なります。ご参考まで。
ちなみに、それぞれの受験で出される偏差値も根本から異なる数字なので、そのままを参考にすることはできません。

中学受験と高校受験の比較についてはこちらもご参照ください。

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