2010/04/17 土

高校物理概論(下)

2.大学入試における物理

入試問題を実際に解くにあたっては、まず文字式での立式とその計算が要求されます。入試では、普段文字の意味を深く考えずに公式を暗記している状態だとしたら、立式すらままならないような問題が出題されます。従って公式を覚える際には、その文字の意味や背景を含め、本質的な理解が求められます。
あと立式の際に“思考実験”(=現象のイメージング)をすることも重要です。例えば、「物体が斜面を滑るとどうなるか…」など、現象自体をイメージしながら問題を解くように意識しておくとよいでしょう。
いずれにしても、まずは正しく“立式”できることを目標に演習をこなしましょう。

3、入試問題の解き方と選び方

最後に、入試問題を解くにあたって具体的に考えるべきことに触れておきます。
まず全体を眺めて解きやすそうな問題から解くというのは鉄則です。ただし、判断がつかない場合の基本セオリー(解く順番)も存在するのでそれも紹介しておきます。個々人の完成度にもよりますが、最初は原子物理があるなら原子物理から、なければ熱力学からというのが基本です。パターン問題が多いので落ち着くという意味でも有効でしょう。それから電磁気か波動のいずれかを。いずれも苦手とする人が多いですが確実に取れる問題が含まれていることが多いので手をつけておいたほうが無難です。最後に力学。出題傾向や得意不得手にもよるので一概には言えませんが、難しい問題が多く含まれている場合などは、最後に回した方がよいかもしれません。

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