2024/07/16 火

国公立大医学部入試科目配点一覧表2025年度版(医学科のみ記載)*情報の得点比率含む

国公立医学部入試科目配点一覧表2025年度版を作成しました。

国公立医学部入試配点一覧表2025年度(PDF)

*正式リリースがなくても予告として公表している大学はその情報を記載

*現時点で山形大学、群馬大学、奈良県立医大は未定

 

2025年度の国公立大医学部入試科目配点一覧表を見て、2024年度からの変更点や気になる点を述べていきます。

一番の大きな変化は、情報が加わり6教科8科目になったこと。

北海道大学・徳島大学・香川大学を除いたすべての国公立大学で情報が配点に含まれています。今年は採点外(同得点時の順位決めにのみ利用)としている上記3大学も、来年以降は採点に含めることを予告しています。

また情報に関しては、共通テストの全得点における配点比率も気になるところです。

配点比率の高い大学は、

東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)後期・熊本大学が約11.1%

東京大学、東京科学大学・前期、富山大学、福井大学・前後期、信州大学、山梨大学、広島大学(全方式)、愛媛大学、大分大学、宮崎大学・前後期、京都府医大が10%となっています。

9%台や8%台の大学もいくつかあり、この辺りの大学を志望する人は、しっかりとした情報対策が必要になりそうです。

逆に、配点比率の低い大学はというと、

佐賀大学・前後期が1.6%、鳥取大学が2.2%、鹿児島大学・前後期が2.7%で、旭川医大、長崎大学、大阪公立大が3%台、弘前大学、島根大学が4%台と5%を切る比率となっています。尚、筑波大学では5.3%の配点比率となっていますが、さらに経過措置として情報科目の負担軽減策を2027年度までは段階的に実施するとのことで、2025年度は100点満点のうち75点は一律加点、実質25点に圧縮するためほとんど差がつかない状況になりそうです。

配点比率によっては、情報をどの程度までやるのか、どの程度得点を確保したいかをよく考えて勉強の時間配分をする必要がありそうです。また、後期や第2志望の選択にも少し考慮がいるかもしれません。

 

情報以外の変化では

弘前大学の2次試験が、総合問題300点から英数2科目600点に変更し2次比率が大きく上がっています。

東北大学金沢大学は、共通テスト・2次試験の配点が全科目変わっており、基本的には情報の追加に合わせて各科目の配点を倍にしているようです。ただ、東北大学は2次試験の配点も倍以上になって結果的に2次比率が昨年よりやや上がっています。

名古屋大学の2次試験が国語を廃止し英数理の3科目に変更、その分3科目の配点を上げています。また、神戸大学が2次試験の3科目の配点を上げ、結果的に両校とも少し2次比率が上がっています。

同様に、札幌医大が2次試験の面接を、大阪公立大が2次試験の英語、の配点を上げていますが、こちらの2次比率は昨年通りとなっています。

他には、大阪大学・横浜市大・和歌山県医大が共通テストの社会で配点を下げています。ただこれは、追加された情報の点数分を下げているので、合計点を変えないための措置のようです。

 

各校の動向としては、情報の配点をそのまま追加したり、比率を下げたり、情報も追加分だけ社会科目の配点を下げたり、2次試験で調整したりと、かなり個性が出た形となりました。

今年度は採点外としている大学も来年度以降は課す予告を出していますし、配点を変更することを予告している大学もいくつかあります。ここから数年は、配点比率などを含めて色々と変化していきそうです。

ともあれ、今年度受験をする人たちは、情報の配点比率を見てどの程度情報に時間を割くのか、後期や第2志望との比率が大きく違った場合どうするかなど、この表を参照の上、考えてみる必要があるかもしれません。

 

 

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