

2025年度大学入試を振り返って
2025年度の大学入試、国公立後期の発表もひと段落しました。この段階で簡単に振り返ってみたいと思います。
まず一つ目に
1,一般選抜が熱かった!
ここ最近、推薦や総合型選抜、内部進学が話題になることが多かった気がしますが、今年は新指導要領および新共通テストの年度ということもあり、一般選抜の注目度が高く、一般選抜に挑戦するという意気込みや矜持すら感じられました。受験生の皆さんのがんばりを称えたい、そのような心境です。
2,難関大志向&準難関大の人気高!
事前の動向調査、さらには共通テストリサーチ時点においても難関大志向が強くみてとれました。実際の出願および併願については準難関大の存在感が上がり、国公立大および私大(早慶理科大GMARCHなど)の志願者数が軒並み上昇しています。
3,併願数の増加
これはまだ裏がとれていないことですが、難関大志向やチャレンジ志向の強まりの一方、そのリスクヘッジもしっかりとなされている印象で、たとえばすべり止めへの出願増もそうですし、入試方式をわけて併願したりなど、結果的に一人当たりの出願数が増加していると予想されます。昨今の複雑な入試制度の影響もあると思いますが、少子化にもかかわらず、これだけ特に難関大への志願者数が増加している背景・要因として併願数の増加があるはずです。
4,共通テスト戦略の重要性
新大学入学共通テストの施行により受験生の負担増がささやかれましたが、それなら一層共通テストを使ってうまく受験をしたいという心理が働いたのか、共通テスト単独利用および併用方式を含めて共通テスト利用への出願数が大幅に増えました。一部大学では自己採点の後で出願できることもあり、平均点上昇の影響もありますが、今後平均点云々にかかわらず共通テスト利用方式の人気は高くなっていくと予想します。
5,情報収集の重要性
大学・学部・入試方式の志願者動向分析をしていて、たとえば前年の志願者数・倍率、それから入試変更点などを踏まえた上で出願されているなあという印象を持ちました。ただでさえ複雑な昨今の大学入試、情報収集こそが成功へのカギとなると言って過言ではないと思います。もちろん学力あっての受験、そして合格には違いありませんが、悔いが残らない受験をするためには早い段階からの情報収集が重要であるとより強く感じます。そして5年・10年単位でみて、これほど入試制度・傾向の変更、動向の変動が大きい時代はないのではないと思います。
先日オンラインで開催した「大学入試セミナー/2025年度入試の動向分析とこれからの入試戦略を考える」のアーカイブ動画はこちら( ↓ )からご視聴可能です。ご興味ある方はご覧ください。