大学受験コーチングノート

2019/09/21 土

2021英語4技能試験の申込

2021年度入試に向けての英検予約申込(S-CBT)が始まりました。わかりにくいことが多いのでまとめておきます。

 

これまでの単なる英検利用入試と異なり、2021年度入試から「大学入試成績提供システム」を利用した各種英語検定がスタートします。そこで最も注意が必要なのは、高3の4月から12月までの期間、2回しか受けられない(初めの2回しか認められない)ということです。それは実用英検であろうが、TEAPであろうが、GTECであろうが、種類が同じだろうが異なろうが2回ということです。最終的には2回のうちよかった方の成績が各大学入試の合否に採用されるということです。

 

そこで悩ましいのが、どの種類の民間試験を選ぶのかということ。たとえば、旺文社の実用英検については、これまで受けたことがある人も多いので、慣れという意味で安心感もあるかもしれません。ただし、CBTになるとパソコン上での読解やリスニング、スピーキング、ましてやライティングがタイピング(尚、S-CBTは筆記式)になるので、注意が必要です。一方、TEAPは従来の筆記式中心のままですが、出題傾向に特徴があるので、得意不得意を考慮する必要があります。GTECについても同様です。できれば高2までにお試し受検をしたり、過去問等を確認したりしておくとよいでしょう。

 

それから実用英検の場合、何級を受ければいいのかという点でも悩みそうです。英検の場合、級(グレード)によって問題の難易度がかわりますが、その一方でグレードが高いほど満点が高くなり、スコアという面ではとりやすくなります。各級の合格を優先するのか、スコアを優先するのかで多少選択に影響してきます。ちなみに、予約申込の際のグレードは本申込のときに変更可能ということです。参考として実用英検とCEFRの対応を記しておきます。

 

CEFR対応(おおまかに)

C1 英検1級

B2 英検準1級

B1 英検2級

A2 英検準2級

A1 英検3級

 

いずれにしても初めての試みであり、高3の一学期からのことですので、早めの準備が必要ですし、戸惑いもあるかもしれません。そこでまず調べてもらいたいのは、自分の志望する大学が“英検”に対してどのような条件を出しているか。それによって、自分にとっての重要度がかわってくると思います。

 

==以下追記(10月8日)

英検S-CBTの予約申込期限が11月11日(月)に延長されました。高校から生徒への案内の遅れや、大学側の2021年度入試要項の発表が遅れている影響かと思います。ちなみにどの月に受けるかは本申込の先着順で決まるそうですね。

また現高3生が浪人した場合の第1回目の予約申込については「鋭意検討中」つまり未定とのことですので、慌てて予約申込をする必要はないように思います。

 

話は変わりますが、TEAPは今年中にあと1回、11月17日(日)に第3回目が予定されています。英検と悩んでいる場合は実際に受けてみるといいでしょう。また英検S-CBTを選ぶ基準が、「問題に慣れているから」という人もいます。しかし実際のところ、Writing以外はパソコン上でのテストになります。いきなり本番は厳しいと思うので、代わりに英検CBTを今年度中に練習で受けておくとよいでしょう。これから申込可能な最短日程で11月24日(日)で、ほぼ毎月実施しています。

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