2021年度青山学院大学入試結果
2021年度青山学院大学(青学大)の入試結果について。
今回から一部の学部学科を除いて、「一般選抜/個別学部日程入試」において大学入学共通テストが併用になりました。その影響が数字に大きく影響しました。
全体としては、志願者延べ数が約3割減、倍率も6.4倍から3.8倍に下がりました。
入試形式別にみると、
<全学部日程>
募集定員:416人→597人
志願者数:7965人→8539人
合格者数:921人→1569人
倍率:8.3倍→5.2倍
<個別学部日程>
募集定員:2342人→2128人
志願者数:38718人→22115人
合格者数:5464人→6311人
倍率:6.3倍→3.1倍
<共通テスト利用>*旧センター利用
募集定員:258人→284人
志願者数:11139人→9469人
合格者数:1877人→2004人
倍率:5.8倍→4.6倍
以上、共通テスト利用はやや減少という程度ですが、その他の入試形式、特に「個別学部日程」については共通テストの必須化(入試方式による)の影響により倍率が大幅に下がりました。
また「共通テスト利用」の合格最低点が軒並み下がっています。入試の動向として、昨年度はセンター試験最終回ということで高くなりすぎた反動だと思われますが、大幅に下がった学部学科が多くありました。
ちなみに合格者数が大学全体で2割近く増えていますが、その分辞退者が出たと考えられます。
学部別にみると、変動が大きいのが *以下の数字はすべて一般入試+共通テスト利用入試の合計
法学部・・・5.5倍→2.7倍
経営学部・・・8.4倍→3.4倍
国際政経学部・・・6.0倍→3.5倍
総合文化政策学部・・・13.3倍→6.5倍
社会情報学部・・・9.2倍→4.0倍
地球社会共生学部・・・7.2倍→3.2倍
コミュニティ人間科学部・・・7.3倍→3.2倍
いずれも特に一般個別学部日程で志願者を大幅に減らしているのが特徴的です。
一方で、教育人間科学部は、小幅な減少にとどまっており、独自入試の簡易さもあるかもしれませんが、学部自体の人気が伺えます。
理工学部は、新設学科「数理サイエンス学科」ができましたが、さほど志願者を集められておらず、理工学部全体としても、
4.8倍→2.9倍
と倍率を下げています。
来年度は、この結果を踏まえて反動も考えられますが、果たしてどうなるでしょうか。
尚、個別学部日程(共通テスト併用)の共通テスト自己採点時のボーダーが、文系学部で8割前半、理工学部で8割前後といったところです。これが次年度の目安になると思われます。