2021/08/07 土

2021年度早大入試結果(志願者・倍率)

2021年度早稲田大学の入試結果を一般入試を中心にまとめておきます。

まず志願者や倍率から。

大学全体の志願者は前年比88%と大幅な減少となりました。大学受験者全体の減少やコロナ禍による首都圏回避・安全志向とあわせて、複数学部の大幅な入試改革が影響しています。学部別にみると、特に次の3学部の減少が顕著です。

政経学部(前年比72%)、国際教養学部(前年比63%)、スポーツ科学部(前年比52%)*いずれも共通テスト必須化(特に政経学部は数学必須化)*政経学部(一般入試)は募集定員も450→300人と大幅減

一方で、法学部は前年比106%と政経学部の受け皿として、また数学選択が共通テスト数学の利用となることの利便性UPもあってか唯一の増加となりました。

商学部は全体としては前年比84%と相応に減少となりましたが、募集枠を今回から「地歴・公民型」「数学型」「英検4技能型」と分け、それぞれの倍率は11.7倍、5.3倍、3.2倍となり(前年度一般入試8.9倍)、特に「数学型」の倍率が低いのが印象的です。

また前述の国際教養学部(一般入試)の実質倍率は3.4倍、スポーツ科学部(一般入試)は2.7倍と他学部および前年までと比べるとかなり低くなりました。

政経学部は学科ごとに倍率が異なり、政治学科が2.8倍、経済学科が5.2倍、国際政経学科が2.8倍となりました。学部全体で数学必須化ということもあり、経済学科志向の受験生が増えたのだろうと思われます。

ちなみに社会科学部・文化構想学部・文学部の一般入試はそれぞれ少しずつ倍率が下がっています。

理工3学部の倍率についてみてみると

基幹理工学部が、前年度4.6倍→4.0倍

創造理工学部が、前年度4.1倍→3.7倍

先進理工学部が、前年度3.9倍→3.6倍

とやはりそれぞれ少しずつ下がっています。

余談ですが、大学全体を通して、出身高校所在地で関東地方の割合が、前年度76.5%に対し、今年度79.9%と上がっており、コロナ禍の影響や地元志向が伺えます。もちろん志願者や合格者に占める現役占有率も前年度より4~5%上がりました。

 

 

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