2021/08/19 木

2021年度上智大学入試結果

2021年度上智大学の入試結果について。

今回から入試制度が大幅に変わりましたが、「共通テスト利用型」を新規導入した影響で全体の志願者数はほぼ前年度と同じでした。しかし、その「共通テスト利用型」が5,423人で、特に一般入試の中心である独自入試(TEAP利用ではない方)は5,000人ほど減少しています。

ここで各入試型ごとにまとめておくと、

 

A)TEAPスコア利用型

募集定員:410人→634人 *増員

志願者数:5692人→5412人

倍率:5.1倍→3.5倍

*入試制度としてTEAPが入試資格ではなくスコア型に変更

 

B)学部学科試験・共通テスト併用型

募集定員:1366人→982人 *減員

志願者数:20464人→15435人 *大幅減少

倍率:4.5倍→3.2倍

*入試制度として共通テスト併用型に変更

*学部学科別に倍率が上がっているところ・・・哲学科、心理学科、社会学科、英語学科、それ以外は同等が下降

 

C)共通テスト利用型 *新規設置(4~5科必須)

募集定員:114人

合格者数:660人(補欠合格を含む)

志願者数:5423人

倍率:8.2倍

 

上記からわかることは、A)TEAP型とB)学部学科型ともに倍率が下がっていること。TEAPや共通テストという事前の前提条件が揃わないとなかなか合格できないという制度が敬遠されたのだろうと考えられます。

また各入試型において補欠合格を相当数出しているのも特徴的ですが、新入試制度の初年度ということもあるのかもしれません。

 

次に難易度をみていくこと、まず「共通テスト利用型」については、概ね84~90%(神学部や外国語ポル語を除く)と4~5科目必須としては割と高く、MARCHの5⁻6科目型と比べても高いです。

 

総じて言うと、上智大学の入試は独自路線へと舵を切り、他の私大との併願がしづらくなりました。また文系の主力学部である外国語学部や総合グローバル学部が、コロナ禍でやや敬遠されたこともあると思いますが、ニーズとしてはやはり上智大学を第一志望にするコアな層や、東京外語大などを含めて国公立大学の併願先として、今後も一定の人気と難易度を維持していくのではないかと考えられます。

 

 

 

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