大学受験コーチングノート

2010/04/19 月

2010年度の模試について

模試の2010年間スケジュールと概要が、河合・代ゼミ・駿台ともに発表されました(例年通り早いところではGWから)。それぞれ模試の種類もいくつかありますが、今年は昨年からの内容および実施時期(回数)の変更や新規(あるいは廃止)の模試がいくつかあります。

A(新規)「河合塾・Z会共催プレステージ」…各学年実施のハイレベル模試
B(変更)代ゼミ:旧来の「全国模試」と「全国記述模試」が「全国総合模試」「国公立記述模試」に再編(名称変更?)
C(変更)代ゼミ:「国公立医学部模試」と「全国私大模試」の時期がそれぞれ8月と6月に前倒し

以上、受験生対象を中心に気になった部分です。

特に今年の代ゼミはラインナップの変更が多いようですが、現時点では「全国模試」≒「全国総合模試」の扱いで、「全国記述模試」≒「国公立記述模試」だということだと思います。そうだとすれば、単なる名称変更とマイナーチェンジです。

それではせっかくなので各予備校の模試について書ける範囲で述べたいと思います。

まず、それぞれの予備校ごとにレベルや目的別に分かれているので、自分の目的に合ったものを選ぶのが大前提ですが、以下、注意点。

1)偏差値は模試によって基準が異なる。
理由は受ける母集団が異なるから。つまり、ハイレベルな模試程偏差値は低く(厳しく)出ます。たとえば、国公立大向けの記述模試などがそうですし、予備校で言えば、駿台は偏差値が出にくいと言われます。

2)採点基準や採点方法も異なる。
特に記述模試では、その点について考慮しておいた方がいいと思います。また、たとえ記述模試だとしても、臨時スタッフによる採点の場合も多いので、その反面、採点基準(マニュアル)は細かくなる傾向にあり、本来あるべき採点・評価ができているかは微妙なことが多いものです。ここでは「どこが細かくて、どこが緩い」ということについてここでは申しません。

実際、各予備校が注力している模試程、採点者の質も良いようには思いますが、赤本の解説と同じで、その採点基準に対して疑問に思う場合もたまにあるでしょう。

あと補足として、東進模試は、他の予備校と異なり、相対評価(=偏差値)よりも絶対評価を優先しています。たとえば、過去の合格者の成績との比較など。一般的に言うとやや評価は低いかもしれませんが、他の予備校と時期をずらしていることと返却が早いということからのメリットがあります。

3)どこの模試が一番いいのか?
種別・目的別にもよりますが、最近では学校で採用している模試も多岐にわたるようになり(進研模試等含む)、またそれぞれの予備校で改善・改良の努力をしているので、一概には言えません。肝心なことは、自分にあった(あるいは必要な)模試を受けるということです。ただ、相性のよいところばかり受けるのは×。

ほんと模試も色々あるので、受けるべきものとタイミングを考えながら受ける必要があります。

ただ「まだ受けるには早い」と思っている人。その考え方では時間だけが過ぎていくので最低限は受けておきましょう。模試を受けるメリットはたくさんあります。

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