大学受験コーチングノート

2022/04/16 土

英単語集のタイプ別選び方

英単語集もほんとうにたくさんあります。私が高校生の頃は「ターゲット」か「シケ単(試験に出る英単語)」とあと「速単」が出始めたくらいだったように思います。ちなみに私は「ターゲット」を使っていました。

さて英単語集もたくさんありすぎてどれを選んでよいか迷っている人がたくさんいると思います。レベル分けはもちろん大切ですが、ここではタイプ別に見ていきたいと思います。

A)レベル別網羅型

例:「ターゲット1900」「システム英単語」

おそらく2大メジャーと言われる単語集に代表されます。ターゲットはレベル3つに、シス単は実質レベル4つに分けられています(さらに品詞ごとに分類)。そしてこの二つに関しては受験用英単語のカバー率が高い、つまり入試問題によくでる単語を網羅するように作られています。またターゲットの場合は、右側に例文が必ずついていて、シス単はフレーズで覚えやすくなっているという特徴もあります。多義語や派生語・語法などもそれなりに載っていて、マルチタイプとも言えます。

B)CD付属型

例:「キクタン」「ユメタン」

この2シリーズはいずれもアルク社から出されていて、CD付属で耳から聴いて覚えることを主眼にしています。シリーズの中で難易度が細かく分かれていて、最近は学校で採用しているところが多いです。ただし、難易度が細かく分かれているためいちいち買い足す必要があるところが逆に短所にもなります。あとハードカバータイプなのでややかさばる。

C)デイリー型

例:「単語王2202」

この単語王は約10週間デイリーで各章を学習していくスタイル。各章自体がレベル分けされた単語で構成されています。多義語や解説なども詳しい方です。ちなみに前述のキクタンやユメタンもデイリー構成になっているため、日々の取り組みとして使いやすくなっています。

D)ジャンル別型

例:「Stock/ストック」「DataBase」「似たもの英単語(駿台)」

ジャンル別・用途別に単語を分類しているタイプ。「DataBase」は一冊の中でレベル順に構成されていますが、さらにその中でジャンル別に単語がまとめられているため、まとめて覚えやすくなっています。「似たもの英単語」はジャンル別だけでなく見た目が似ていて紛らわしい単語をまとめて覚えられるようになっているユニークな単語集です。

E)長文読解型

例:「速読英単語」「リンガメタリカ」

いずれもZ会から出されているベストセラー。まずは英語長文そして右側に日本語訳などが書かれていて、その次のページに単語リストや解説・関連語などが書かれているタイプ。長文の内容とあわせて単語を覚えられるのが特徴です。別売りCD(最近はネット・ポータル音源)もあったりしてリスニング学習にも最適化されていることが多いです。また前述ABタイプの単語集などが、“Readingタイプ”などの別版を出す場合も最近よく見られます。

F)語源説明型

例:「鉄壁」「シス単プレミアム」

前述Aのかたちから派生して、さらに語源の解説を詳しくしたもの。イラストなどを使ってイメージでも伝えてくれたりします。特に「鉄壁」は鉄緑会から発刊されていることもあり、東大などの難関大レベルの単語集としても有名です。ちなみに熟語も掲載しています。

G)英検でる順型

例:「でる順パス単」

英検対策に特化した単語集。級ごとに発売されていて、その中でさらにレベルA~Cおよび品詞別になっていて、熟語もまとめて掲載されています。英検の準備に最適化されているため時期にあわせて使えば英検以外の用途にも使えます。ただし、多義語や解説、例文などの情報量が少ないため、あくまでチェック用として使うのが妥当だと思われます。

 

ぜひ自分に合った単語集を選んで、かつ特徴に合わせてうまく使いこなしてください!

 

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