2014/05/27 火
漢文と英語の共通点から
漢文学習のセオリーは
1 句法
2 語彙
3 書き下し
4 読解
ですが、、、
実際のところ、句形を覚えれば読めるというわけではありません。むしろ句形にあてはまらない文の方が多く、漢文に苦手意識がある人にとってはあまり即効性がありません。
読解(内容理解)にしても、訓読(書き下し)にしても、漢文でもっとも汎用性があるのは SVOCなどの文型です(→これは句法学習の最初の方ででてくる)。
とりあえず内容理解だけを考えれば、これら文型の知識と漢字の語彙力があれば、あとは慣れである程度読めるはずで、いちいち書き下しながら読む必要もありません。
ただし、受験漢文では“書き下し”や“訓読”の問題が出るので、先ほどの“文型”に加えて、その他の句形や古文の知識もあとあと必要になります。
結論として、漢文は、必ずしも“句法”や“訓読”を先に行わなくても学習可能。漢文を取っ付き辛く感じている人は参考にしてみてください。
<漢文と英語の共通点>
●SVOC文型
まさに英語の文型と同じ。もちろん細かい違いはありますが、漢字の塊りを文型に沿って読んでいけば、ある程度漢字の意味から内容が理解できます。
●返り読みにこだわらない方がよい
一文一文を書き下そうとすると“返り読み”を強制されてしまいますが、実際、漢文を読むときに一々“書き下し=返り読み”をしている人はあまりいないと思います。構成語が漢字&縦書きで馴染みがあるせいか、初習者でも上級者でも前読み(語順読み?)が普通だと思います。 そして英語にも同じことが言えます。受験で長文を速く読むためには、一文一文を日本語に訳しながら読むわけにはいきません。前読み(語順読み)に慣れていった方がだいぶ速く英語が読めるようになります。もちろん、文法や構文の習得が前提ですが。
<まとめ>
漢文には、英語学習の要領が使えます。そして、古文や現代文の素養が少々必要です。
大学受験コーチングノートの最新記事