2010/02/02 火
東大数学の対処法-(1)計算処理力
東大、あるいは東工大のような一つひとつの問題が“ずっしり”とした設問である場合、求められる学力は、大きく分けると次の4つ。
1.計算処理力 2.思考力・発想力 3.答案記述力 4.ミスを防ぐ力
今回は「東大数学」というテーマで、これら4つがどういうもので、またどのように伸ばしていけばよいのかを示していきます。
1.計算処理力
東大数学では、煩雑な計算を素早く正確にこなす力の他に、各場面で様々に計算し「処理」するワンランク上の力が求められます。例えば、積分の1/6(β-α)3乗を当たり前のように使うことや、他にも、的確な場合分けや座標設定、複雑な部分を文字で置き換えて計算する上手さなど、色々あります。東大は問題自体が相応のレベルであるため、一般の大学で応用レベルとされる内容でも、東大では出来て当然の処理レベルに相当することもあります。
計算処理力は、日々学習を積み重ねていく中で徐々に鍛えられていく力なので、継続的な学習以外に上達の近道はありません。それでも、ただ漫然と演習するのではなく、鍛えようと積極的に意識しながら取り組めば、短期間でも劇的に伸びることもあるでしょう。
また、いい計算方法や処理方法に出逢ったら、どんどん取り入れましょう。「判別式はDだけでなくD/4も習得しよう」といった具合に。限られたやり方に固執し、強引に解こうとするスタイルは、視野を狭く、思考を単調にさせるため、数学で伸び悩む大きな原因となります。
2に続く。
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