数学の用途別受験参考書の選び方
数学の受験参考書・問題集について用途別に分類していきます。
受験勉強以前に学校配布教材として基礎固めに利用するもの。代表例としては
4step (数研出版)
サクシード(数研出版)
アドバンスプラス(啓林館)*最近の新出
あたりでしょうか。また中高一貫校用「体系数学」の傍用として
体系問題集(数研出版)もあります。
解答がわかりにくいなどの不満も耳にしますが、コンパクトに復習を試みる際にも重用すると思います。
<網羅系参考書>
問題集としても参考書としても使える“網羅系参考書”
なんといってもチャート式シリーズ(数研出版)です。
白チャート<黄チャート<青チャート<赤チャートの順で難易度が上がります。
それから
フォーカスゴールド(啓林館)も学校で採用するところが増えました。難易度としては青チャートよりやや高いです。
また既出の黄チャートや青チャートをやった後に入試レベル典型問題の解法を確認したい場合は
大学への数学1対1対応の演習(東京出版)*6分冊がおすすめです。ちなみに1冊1冊は薄いです。
チャート式などと併行して問題演習をこなす場合は次の標準レベルの問題集が適しています。
基礎はもう大丈夫という場合は、その次の入試レベル問題集へ進むとよいでしょう。
<標準レベル問題集>
数学基礎問題精講(旺文社)*3分冊・・・問題数が少なめ、問題と解答・解説が併記されているタイプ
数学基礎問題集チェック&リピート(Z会)*3分冊・・・入試問題だが単問の基礎レベルを集めたもの
チョイス新標準問題集数学(河合塾)*4分冊・・・入試問題の基礎~標準レベル
全レベル問題集数学(旺文社)*レベル1~6に分冊・・・レベル別になっているので短期間で一周したい人向け
<入試レベル問題集>
数学標準問題精講(旺文社)*3分冊・・・問題数が少なめ&レベルは高め、問題と解答・解説が併記されているタイプ
数学上級問題精講(旺文社)*2分冊・・・最難関大(東京一工)レベル
厳選!大学入試数学問題集(河合塾)*文系版142(題)と理系版262(題) ・・・入試標準レベル
理系数学入試の核心(Z会)標準編 ・・・入試標準レベル、数Ⅲまでで150題
理系数学入試の核心(Z会)難関大編 ・・・最難関大(東京一工)レベル、全60題
数学の良問プラチカ(河合塾) *文系用数ⅠAⅡB版/約150題 理系用は数ⅠAⅡB版/約150題と数Ⅲ版/76題 ・・・
やさしい理系数学(河合塾)・・・例題50題+演習問題150題、あまり易しくないレベル(入試標準レベル)
ハイレベル理系数学(河合塾)・・・例題50題+演習問題150題、最難関大(東京一工)レベル
大学への数学 スタンダード演習(東京出版)*数ⅠAⅡB版(約250題)と数Ⅲ版(約140題)・・・毎年4月と5月に増刊号として発売
大学への数学 新数学演習(東京出版)・・・毎年9月に増刊号として発売、約230題
一方、計算力や基礎固めに不安が残る場合は次も欠かせません。あわせて計算力やスピードのUPを図るために「共通テスト対策」で演習をこなすのも一石二鳥でおすすめです。
<計算ドリル系>
計算力トレーニング(桐書房)*上下各版と数Ⅲ版の3分冊・・・特に上巻は分数計算や暗算の仕方など基礎の基礎から扱っている
カルキュール数学(駿台)*5分冊・・・高校数学の各単元ごとに基本問題と標準問題から構成
数学の計算革命(駿台)・・・数Ⅲまでを1冊にまとめた計算問題集
合格る計算(文英堂)*数ⅠAⅡB版と数Ⅲ版・・・どちらかどいうと計算のコツなどをまとめた参考書、他に「合格る確率」もあり
<共通テスト対策>
ベストセレクション大学入学共通テスト(実教出版)・・・単元ごとに基本問題と実践問題にわかれていて段階的な学習がしやすい、過去問の再利用が中心
短期攻略大学入学共通テスト数学(駿台)*基礎編と実戦編に分かれてそれぞれ数ⅠAと数ⅡBの2分冊・・・オリジナル問題
大学入学共通テスト数学 実戦対策問題集(旺文社)*2分冊・・・1冊で基本問題から実戦問題まで収録しているが問題数が少なめ、オリジナル問題
ハイスコア共通テスト攻略 数学(Z会)*2分冊・・・例題・類題形式、オリジナル問題
チャート式大学入学共通テスト対策数学ⅠAⅡB(数研出版)・・・例題形式、チャート式スタイル
これらの後は大学別の過去問や○○大何カ年などに進むことになります。