敗因分析のすすめ
国公立大前期の合格発表も徐々に出てきました。今年うまくいかなかった人、特に来年に向けて再チャレンジを期す人は、ぜひここで今回の受験、そしてこの一年を振り返ってください。
―何が足りなかったのか―
- 勉強時間が足りなかった・・・
これは特に現役生に当てはまり易い要因だと思います。しかし逆に時間があれば合格したのでしょうか?
また限られた時間で受験本番に間に合わせるという基本的なルールに自分がコミットメントできていたのでしょうか?
- 本番で手応えがあったのに・・・
入試本番で手応えがあったのに不合格だったとしたら、それは他の受験生も同様にできていた(=問題が解きやすかった)のかもしれません。または、“できたつもり”だったのかもしれません。実は“できたつもり”というのが、来年に向けていちばん“怖い”状況です。なぜなら自己客観視ができていない可能性があるからです。すなはち、受験勉強を通じて必要な“客観視能力”が足りていないということです。
- 本番でミスをした・・・
普段からミスが多いのなら、それを克服する方法を考えるべきですし、本番でたまたまミスをしたのなら、実戦練習のあり方や本番に臨む際のメンタルについて考えるべきです。
- 本番で調子がでなかった・・・
直前の調整方法に間違いがなかったかどうか検証してみましょう。スポーツの試合と同じです。たとえば演習をおざなりにしていませんでしたか? また併願プランの善し悪しもあるかもしれません。
- そもそも学力が思うように上がらなかった・・・
「それなりに時間をかけて勉強してきたつもり。過去問も一通りやったし、、、」と。だけど模試の成績も思うように上がらずに受験を迎えた人。勉強方法を科目別に見直しするべきです。これまでの教材や学習法を洗い出し、評価・分析をしてください。必ず原因があります。その原因がみつかればある程度克服もできるはずです。
受験には多少の運があります。しかし“運が悪かった”で済ましてしまったとしたら、来年もまた“不運”で終わってしまうかもしれません。
有意義な一年を過ごすためにもぜひ今振り返りをしてみてください。