2010/09/11 土

応用問題を解くタイミング

受験生にとっての“夏”が終わり、いよいよ入試に向けた実践的な学習の時期となりました。特に基礎固めが終わっている人、あるいは難関大を志望している人は、過去問等に取り組むタイミングとなります。

よくカリキュラムの話で「基礎と応用のどちらを重視するか」という議論になることがありますが、そもそも<基礎>から<発展>に移るタイミングというのは、個人個人で異なるものです。まずは①現時点での学力、それから②入試までの残り期間&志望大学の問題レベル、で決まってくるものだと思います。

余談ですが、東大対策で有名な鉄緑会のテキストを拝見する機会がたまにあります(僭越ながらなかなか優れた教材だと思います)。また当塾の講師にも鉄緑会出身者が結構いるので経験談など聞く機会もありますが、例えば数学で言うと、高2の段階で、東大レベルかそれ以上の問題を解かせて“負荷”を与え、逆に高3になると、入試レベルに忠実なレベルの問題を解かせる、といった傾向があるようです。負荷や慣れという意味ではとても重要なことですが、一方、高2時でそれについていける人は多くはないのではとも思います。

話は逸れましたが、前述の通り、基礎がある程度はなっていないと発展問題は解けないものです(英語や理科も同様)。ただ基礎ばかりやっていても入試に間に合わないという焦りも時期によっては感じることでしょう。そういうときは、ぜひ<基礎>と<発展>を併行してみてください。特に少々出遅れてしまっている受験生たちは、そういう学習プランを立ててみることをお勧めします。

勇気を出して基礎に取り組むことが逆に“打開策”になるかもしれません。

過去の関連記事「いろいろな体験談とその考察(その2)」

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