2012/02/27 月

大学生4人に1人 「平均」わからない

大学生4人に1人 「平均」わからない (東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/education/edu_national/CK2012022502000180.html

というニュース。大学生の学力低下は以前から指摘されてきました。一般的に言われる要因として「ゆとり教育」「推薦・AO入試」など、最近の教育制度・入試システムが挙げられています。さらにはこの記事でも言われているように、特に私大入試を中心に記述説明式の問題を採用しているケースが少ないことなどもあるでしょう。

おそらく、簡単な「平均値算出」はだいたいの大学生ができるはず(と思いたい)。ただ、「平均」を利用した応用問題ができないということのようです。たとえば、必要条件と十分条件の違いや、命題の逆・裏・対偶など、論理的な認識や、その説明ができないのであって、基本的な「平均」自体がわかっていないということではないのだろうと思います。

また一部のニュースでは、就職試験での「論理力テスト」や「適性試験」にも触れられていて、「平均」のようなことがわからなければ、就活の筆記試験で苦戦するということも。

正直、塾・予備校業界でも受験生の学力低下はここ十数年言われていることです。これは日本社会全体の課題でもあり、要因についても簡単には言えない部分もあります。

しかしまずは、「算数」「数学」を毛嫌いしないで学校で履修している限りがんばるべきだということ。やはり、「英語」や「国語」とは違う部分を鍛えてくれます。

それから「書いて説明する」訓練を怠らないこと。数学に限らずです。書いて説明できなければ理解したことにならない、と言っても過言ではありません。

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とはいっても、おそらく最大の要因は「動機」や「環境」だろうと感じます。勉強をさしてがんばる必要がない環境や社会で生きてくれば“必要性”は感じないでしょうし、将来の危機(たいへんさ)に気づかなければ、いつまでも“がんばる必要”は生まれない。

畢竟、なんのために勉強しているのか早く気づいた人ほど得であり、そして“学力”も上がる。

そのことにまず気づいて欲しいですね。

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