2013/05/29 水
大学受験における計算力
大学受験の数学でも“計算力”が重要で、計算のスピードや精度の高さが求められます。ただし、ここではさらに掘り下げて考えてみます。
■大学受験で求められる計算力とは?
①高校課程の各単元で出てくる各公式、さらには中学までに出てくる各公式を使いこなせることがまずは基本。また、公式の運用とは別に、②文字処理を含めてスムーズに式変形できること、さらには③初歩的な四則計算をどれだけ速く正確に処理できるか、ここまでを含めて“計算力”だと考えられます。
①について。各公式の暗記・定着はもちろん、高校範囲のものについては、それ自体の説明や導出もある程度できた方が望ましいです。また、楽に速く計算するための“公式”もあり、教科書には掲載されず参考書などにだけ掲載されていたりもします。
②高校数学では文字処理の頻度が多くなります。そこでは数そのものについての概念、たとえば正負の数や無理数、実数・虚数などについての理解が前提になります。また、ただむやみに計算・式変形するのではなく、ある程度“ゴール”を想定しながら計算できるようになること(逆算的計算)が、センター試験形式、あるいは証明問題への対策としても有効です。
③初歩的な四則計算は、小学生のうちからの積み重ねでもありますが、たとえば整数の約数をぱっと思いつくことができれば分数計算(通分・約分)や累乗計算も速くなります。また2-3桁数の掛け算や割り算の典型パターンが頭にあれば、暗算や見直しの補助となり、結果、スピードが上がるでしょう。*最大公倍数・公約数の計算が得意だった人は初歩的な計算が速いと思います。
最後に、「計算力は練習量と工夫である」と言ってしまえばそれまでですが、ここに記載したことをヒントにして、ぜひ計算力向上の工夫をしてみてください。
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