受験校選定&併願の指針
そろそろ受験生は併願を含めて受験校リストを作成・決定する時期です。最近の大学受験は、国公立前期・後期、私大一般、全学部、センター利用など多岐にわたるので調べるのはもちろん、選ぶことさえ大変かもしれません。ここでは“併願”の考え方についてアドバイスを記しておきます。
A「レベル別併願という考え方」
まずは“第一志望”ありきですが、ふつう“第一志望”が自分の中の最難関校だと思います。そのレベルを“チャレンジ校”として、実際の自分の学力・偏差値周辺の大学学部を“適性校”とし、さらにはやや下のほぼ確実に受かりそうな大学を“安全校”いわゆる“滑り止め”として選定します。このように3つのレベルにわけて考えることが併願のセオリーです。最近では、日程の負担を軽減するために、センター利用入試に“すべりどめ”を盛り込む傾向があります。
B「併願の方針を決める」
ただなんとなく日程が合うところを適当に組み合わせるのではなく
1、入試問題の傾向や配点
2、学部学科
3、いきたい大学
上記の各項目について方針や優先順位をもって組み合わせた方が色々と“ロス”を抑えられます。たとえば、早稲田大学にどうしても入りたいという人は学内併願を優先するでしょうし、国際政治を勉強したい人はその学部あるいはそれに近い学科などを複数大学において併願するといった具合です。また入試傾向や配点については、自分の得意あるいは苦手な形式を前提に考えたり、あるいは第一志望の形式に近いものを併願先として優先します。
C「リスクの分散」
特にセンター利用で使える方法として、万が一何かの科目を失敗した時のために「3科目型」「4科目型」などを複数の入試方式を使い分けます。さらに科目数だけではなく、たとえば、リスニングを含むか否か、国語に古典を含むか否か、数ⅡBを含むか否かなども含めて、“リスクヘッジ”(=危険回避)型の組み合わせも検討の余地ありです。