2011/12/05 月

受験倍率と難易度

特に私大志望者で多いですが、<受験倍率=難易度>のように思い込み、倍率が低いところを優先的に受験しようするケースがあります。これはナンセンスです。

例えば、人気の明治大学では一般試験の平均倍率(実質倍率)は5.1倍(2011年度)。これを基準に見ると例えば、法学部は3.9倍、もともと定員が少ない文学部の心理社会学部臨床心理学専攻で10.4倍(これは資格直結の学科なので人気が高い)。これからわかる通り<倍率=難易度>ではありません。

私が受験生の時代(第2次ベビーブーム世代)、実質倍率ではなく見た目の倍率(志願者÷定員)とはいえ、MARCHで40倍以上というのもありましが、たとえ倍率が10倍を超えても、実質は合格者の多くても2-3倍程度の受験生で合格を争っているわけで、残りの学力層はあまり“結果”とは関係がないと言えます。ただ、「前年よりも倍率が大幅に増えた」ということであれば、難易度自体が上がっていることもあり得ます(逆も真なり)。

尚、センター利用などで「○○は定員が10人しかないから・・・」と言って出願を敬遠する人もいますが、ほとんどの大学で定員以上(下手したら数倍)の合格者を出すので、定員よりも必ず“合格者数”を確認しておきましょう。

一方、倍率が2倍以下のところはもちろん「2人に1人以上合格」するので合格確率は上がりますし、また合格者自体が少ないケース(例:スカラーシップや一部の後期受験など)はやはり合格しにくいものです。まあ、その程度でなければ倍率をあまり気にする必要がないということです。

結局、受験は「競争相手が見えない競争」です。ということは「相手が何人いるのか」ということも重要ではありません。「自分が何点とれるか」そして「合格するために何点必要なのか(=これまでの合格最低点)」、これさえわかっておけば自ずと出願や学習の戦略は立つものです。

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