予備校生の学習計画
予備校で浪人生活を送る場合、それぞれの週間時間割や年間カリキュラムをペースメーカーに学習を進めることが基本になります。予備校のチューターや担任の先生たちも、「予備校の授業の予習・復習、そして夏期講習・冬期講習をしっかり受講すれば、志望校に合格できる」と豪語します。
予備校に通う場合、もちろんベースになるのは、予備校の授業です。その予習・復習を優先するのは当然ですが、それだけでいいかと言われれば、“NO”と言うべきでしょう。ここではいくつか学習内容や計画の注意点を挙げておきます。
1,自分でやらなきゃいけないことを洗い出す!
たとえば単語の暗記。大手の予備校ではほとんど単語テストはやってくれません。それから共通テスト対策。たとえば国公立理系コースであれば文系科目の共通テスト対策講座、国公立文系コースであれば理科系科目の共通テスト対策講座という名目の授業は一応ありますが、必ずしも十分とは限りません。また苦手分野の克服や基礎固め、それから過去問演習などは自分でやるべきことです。
2,模試の年間予定にあわせてスケジューリング!
上記の自分でやるべきことを、模試の年間予定にあわせてスケジューリングします。特に「共通テスト対策」や「志望校過去問演習」などはそれぞれの模試の日程にあわせて、それを目標に計画を立てておきたいところ。また基礎固めや苦手克服などは、早め早めに、遅くとも上半期中(あるいは夏中)にやっておきたいですよね。浪人生だからこそ模試の結果を意識して学習計画を立てるべきです。
3,他社の模試の検討
河合塾生ではあれば全統模試、駿台生であれば駿台模試がそれぞれ受験必須となりますが、自分の所属している予備校以外の模試、特に大学別模試などは積極的に受けておきたいところ。夏から秋にかけての模試のスケジュールを中心に要確認&検討です。“本物の力”は他流試合でも結果を試されます。
4,夏期講習・冬期講習の講座選定
大前提として講習を取りすぎないこと。営業的側面からたくさん勧めてくるスタッフもいるようですが、夏期・冬期中のまとまった時間は自習も絶対的に必要ですから、受講数を必要最低限に抑えることが賢明です。たとえば、普段受講できない科目や、苦手単元・分野を扱う講座、また通期の講師から必ず受講するように言われているものに限定すべきです。ちなみに“優待申込”で多めに申し込んだとしてもキャンセルがきくので、躊躇せずに削っていきましょう!