センター試験対策 過去問の教材利用
2014年度センター試験まであと3カ月を切りました。ここではセンター試験過去問の教材活用についてまとめておきます。
まず【数学】や【理科】について。2006年度以降が現行課程なので、2005年度以前は単問別の演習用と考えてください。特に、2次試験で同一科目を受験する場合は、2005年度以前の問題を2次対策として解いてみるのもありです。
追試も解き終わって、もっと数をこなしたい場合は、各出版社から出ているもの(河合:マーク式総合問題集、駿台:センター試験実戦問題集、代ゼミ:センター試験実戦問題集、Z会センター試験実戦模試など)を購入します。各社、解説の分量や体裁が異なるので、その辺りの好みで選んでよいですが、模試や予想問題を流用して作成していることがほとんどなので、実際の過去問よりもやや難しい場合が多いです。尚、“追試”も概ね本試より難易度が高いです。
次に【英語】【国語】について。内容や構成自体が大きく変っているということはないですが、少しずつは変わってきているので、新しい年度を優先的に解いた方が本番の傾向に近いです。特に【英語】は、2007年度からやや傾向が変わったので、傾向を重視する場合は、それ以前の過去問を解くより“実戦問題集”を解いた方がよいでしょう。【国語】は選択肢の作り方の精度が過去問の方が高いので古くても解く価値があるように思います(【古文】は近年の方が長文化して読みづらいですが)。*大前提として、センター試験では、2011年度より過去に出題された問題を再利用することが可能となっています。
また【地理】についても古すぎると内容(情勢)自体が変わっていることがあるので、実戦問題集を併用するとよいでしょう。【歴史】については古さはあまり気になりません。また、2012年度から新設された【倫理・政経】については、過去問が少ないので、“実戦問題集”を使うか、あるいは【倫理】【政経】の過去問を使っていくことになります。
各科目に言えることですが、制限時間で丸ごと解く“実戦型演習”と、分野別に問題を選んで解く“分野型演習”で使い分けると効率的に対策が進むと思います。
また、センター試験演習はあまり間を空けずに、たとえば週1などと決めて定期的に取り組むことが点数を下げないポイントです。英語リスニングも早めに取りかかっておきましょう。